コンサルファームのマネージャーが関西へ行くメリット&必須スキル

2018年にマッキンゼーが関西に進出し、関西・大阪エリアのコンサルティング業界は活性化しています。クライアントからファームに寄せられる期待値は高まっており、各ファームは優秀な人材を獲得しようと活動中です。

弊社を利用してくださったある方は、東京のファームのマネージャーでしたが、関西でシニアマネージャーとして採用されました。東京では採用される可能性が低いトップクラスの肩書を、関西では未経験でも手に入れられる点が魅力です。

今回はコンサルティングファームの、特にマネージャーが関西へ行くメリットと必須スキルをお伝えします。また注意点も踏まえて解説しますので、今後のキャリアを真剣に考えている方は参考にしてみてください。

マネージャーが関西へ行くメリット①トップレベルの案件に関与

1つ目のメリットは、マネージャーが関西ファームへ行けば、早期にトップレベルの案件に関与しやすいことです。

関西エリアには大手のオーナー企業をはじめトップクラスのクライアントが多く存在しています。製造業や重工業、製薬業などの名門企業から、トップレベルの案件を依頼される機会に恵まれやすいのです。早いタイミングで戦略フェーズから関わりたい人には嬉しい環境と言えます。

またグローバル展開に成功し、海外でも知られている企業が多く、英語力を活かせる案件も豊富。英語力を土台にDX推進やM&Aなど幅広い案件に関与するチャンスをつかみやすいのです。

マネージャーが関西へ行くメリット②早期プロモーション

マネージャーが関西ファームへ行くことで得られる2つ目のメリットは、早期プロモーションを狙いやすいことです。

多くのコンサルティングファームは2018年以降に関西進出を始めました。4年が経過し、徐々に関西のコンサルティング業界も認知度が高まってきています。

それでもまだ関西ファームは慢性的に人手不足であり、トップクラスのパートナーがいないケースも少なくありません。そのため東京のファームよりも、ポジションアップを期待できるという魅力があります。事業会社出身のコンサルティング未経験者を中途採用しているファームも多いのが特徴です。

では次から、実際に東京から関西ファームへ移ったことで、ポジションアップに成功した例を紹介しましょう。

関西ファームでマネージャーへプロモーションした事例

弊社が扱った案件の中には、2次受けSIerのPMが、関西ファームでマネージャーとして採用された事例があります。この方の場合、東京のファームであればシニアコンサルタントクラスであればチャンスがあります。しかし、より上のクラスであるマネージャーに採用される可能性は極めて低いです。

一方関西のファームでは、セリング経験やITスキルがあればマネージャーを目指すこともできます。

立ち上げフェーズである関西拠点では、古い基幹システムをリプレイスしたり、DXによる業務の効率化をしたりする必要があります。ITベンダーに近い業務もあるため、開発経験があれば、コンサルティング未経験でもチャンスがあるのです。

関西のあるIT系ファームでは、エンジニア出身の50代の方がマネージャーとして採用されています。ほかにもファームでデジタル化業務に従事し、関西の大手ファームでシニアマネージャーとなった例もあります。

未経験者であってもシニアマネージャーを目指せるのが関西ファームならではの魅力です。注意すべき点は、シニアマネージャーに求められるスキルを身に付けるには時間がかかること。特にコンサルティング業界で働いた経験がない人が、事業会社からいきなり採用された場合、キャッチアップに苦労するのは当然です。

完全な未経験者の場合、最初はマネージャー候補のシニアコンサルタントとして採用されるパターンもあります。一定の研修期間を経てマネージャーとなります。時間をかけてスキルを身に付ける必要があるため、マネージャーに必須のスキルは前職の段階で磨いておきましょう。

報酬にシビアな関西ではマネージャーはセリングのスキルが必須

関西・大阪ファームでマネージャーやシニアマネージャーになれる人材は、セリングスキルが高いのが特徴です。背景には、関西を拠点とするクライアントが、東京のクライアントよりも報酬にシビアであるという事実があります。

商売文化がある大阪では特に、結果主義でお金の支払いには慎重なクライアントが多いものです。したがってクライアントへのファーストコンタクトの難易度が高いため、マネージャーはセリング経験が必須となります。関西ファームではコンサルティング未経験者にもマネージャーになるチャンスがあるのは事実です。

ただし採用されるのは「セリング」「マネジメント」「リレーション」のスキルをすでに持っている人材である点には注意しましょう。特に年収を上げるうえでも、自分を評価してくれるパートナーが東京にいて、関西での実績が伝わらない場合があります。そのため具体的な数値も用い、積極的に成績をアピールしてプロモーションを図る必要があるのです。成果をしっかり伝える際にもセリングのスキルが役立つため、あらかじめ磨き上げておきましょう。

関西ファームのマネージャーは若手の早期離職に注意

関西ファームでマネージャーとして活動する中で、若手の早期離職に直面する可能性は高いです。マネージャーは採用に関与し、新人の採用人数や若手の勤続年数で結果を残す責任を負っています。

ここまで見てきた通り関西ファームは、未経験者でも大きな案件に取り組み、早期プロモーションしやすい環境です。だからこそ業界の知識が少ない人は「もしかしたら自分にもできるのでは」と考え、軽い気持ちで応募してくる可能性があります。「立ち上げフェーズがかっこいい」とミーハーな理由で応募する人もいるかもしれません。しかし関西ファームは多くのトップクラスの案件を扱っており、勢いだけで飛び込んで成果を出すことは不可能です。マネージャーには、壁にぶつかって挫折する新人を出さない工夫が求められます。面接の段階で、重い責任を担うだけの覚悟があるか応募者に対して確認することが大切です。採用まで担うマネージャーは、新人の覚悟を見極めつつ、離職率を上げないよう慎重に判断しましょう。

関西ファームのマネージャーはスキルのPRでキャリアアップ可能

ここまで、マネージャーが関西へ行くメリット、必須スキル、注意点まで見てきました。立ち上げフェーズの関西・大阪ファームでは、メンバークラスがそろい始めてきています。そのメンバークラスを育成するマネージャー以上のポジションは、まだ採用に熱を入れている状況です。

関西ではセリングを中心にスキルを磨きつつ、実績をアピールすることでキャリアアップの可能性が高まります。東京より家賃が安い地域もあるため、プロモーションに成功すれば生活に余裕ができるはずです。関西ファームのマネージャーとなり、より多くのチャンスを手に入れ、キャリアの幅を広げてみてはいかがでしょうか。


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